「結婚したら苗字を変えなければならない」——そのルールが、キャリアの断絶・手続きの煩雑さ・そして「結婚そのものを諦める」選択の一因になっているとしたら、それは制度が人に合わせていないということです。

日本のジェンダーギャップ指数は2025年、世界118位(WEF調べ)です。G7最下位どころか、多くの途上国よりも低い順位です。この数字は、日本社会が「個人の選択を制度が縛っている」現実を映し出しています。

チームみらいは、公式マニフェストの子育て・社会政策の中で「結婚の障壁を取り除く」を明記し、選択的夫婦別姓の導入・事実婚への法的保護・LGBTパートナーシップ支援・経済的障壁の除去まで、具体的な政策を打ち出しています。本記事では、それらをデータと国際比較で徹底解説します。

この記事でわかること

日本のジェンダーギャップ指数の実態 / 選択的夫婦別姓の具体的な内容と効果 / 事実婚への法的保護の詳細 / LGBTパートナーシップ政策 / 結婚の経済的障壁除去策 / 国際比較と日本の現在地 / 各政党のジェンダー政策比較

日本のジェンダーギャップ——衝撃の国際比較データ

まず、日本が置かれている現状を数字で直視してください。

ジェンダーギャップ指数 国際比較(2025年・総合スコア)
アイスランド
0.935
フィンランド
0.863
ドイツ
0.815
フランス
0.785
韓国
0.734
日本
0.657

出典:World Economic Forum「Global Gender Gap Report 2025」より編集部作成(概算値)

この数字はどこから来るのでしょうか。ジェンダーギャップ指数は「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価されます。

118
総合ランキング
(146カ国中、2025年)
120
経済分野
(管理職・賃金格差)
130
政治分野
(女性議員・閣僚比率)
77.6%
男女の賃金格差
(男性100に対して)

特に深刻なのは政治分野での女性の代表性の低さです。2025年現在、日本の衆議院における女性議員比率は約15%。世界平均の26%を大きく下回り、OECD加盟国では最低水準です。管理職比率でも男女格差は顕著で、「女性が活躍できる社会」はまだ遠い現実があります。

選択的夫婦別姓——「選択肢を増やすだけ」なのに30年議論が続く理由

日本では1996年から「選択的夫婦別姓」の議論が始まりましたが、30年以上経過した今も実現していません。これは先進国で日本だけの状況です。

選択的夫婦別姓とは何か

「選択的夫婦別姓」とは、夫婦が望む場合に結婚後も別々の苗字を名乗ることができる制度です。「選択的」という言葉が重要で、従来通り同姓にすることも完全に自由です。「同姓が廃止される」ではなく、「別姓という選択肢が加わる」だけです。

苗字変更が引き起こす現実の問題

💼
キャリアの断絶
研究者・弁護士・医師など、名前がブランドになる職業では、姓の変更が業績評価の断絶を招く。論文・資格・実績が旧姓のまま残り、同一人物だと証明するために多大なコストがかかる。
📋
手続きの膨大な負担
戸籍・マイナンバー・銀行口座・クレジットカード・保険・不動産・パスポート・運転免許証…変更が必要な書類・手続きは30〜100件以上になることもある。その多くを女性が担っている実態がある。
🧠
アイデンティティの喪失感
生まれてから何十年も積み上げてきた「名前」が変わることへの心理的負担。「自分が自分でなくなる感覚」と表現する人も多い。特に女性の96%が改姓を強いられている現状では、女性にのみ課せられる負担となっている。
💑
結婚を躊躇する原因に
「改姓が嫌だから結婚を選ばない」という選択をしている人が実際にいる。結婚しても事実婚を選ぶカップルも増えており、そのような人たちは法律婚と比べて相続・医療同意・親権などで不利益を被っている。

世界の状況:別姓を認める国は当たり前

フランス
✅ 別姓可
ドイツ
✅ 別姓可
アメリカ
✅ 別姓可
イギリス
✅ 別姓可
イタリア
✅ 別姓可
カナダ
✅ 別姓可
韓国
✅ 夫婦別姓が原則
中国
✅ 別姓可
日本
❌ 同姓強制(世界唯一)
(参考)日本以外でG7・OECD諸国で同姓強制の国は存在しない

OECD加盟38カ国のうち、夫婦同姓を法律で強制しているのは日本だけです。「日本の文化だから」という反論がありますが、近隣の韓国・中国でも夫婦別姓は標準です。これは「文化」の問題ではなく、制度の設計の問題です。

世論調査が示す「賛成多数」の現実

選択的夫婦別姓への賛否(世論調査)
賛成
約70%
反対
約17%
どちらでもない
約13%

出典:NHK世論調査(2024年)、内閣府調査(2023年)等複数の調査の平均的な傾向。

国民の約70%が賛成しているにもかかわらず、法制化が進まない理由は何でしょうか。それは、一部の政治家が「家族の一体性が損なわれる」という根拠のない主張を繰り返し、少数の強硬な反対派が制度改正を阻んでいるからです。チームみらいはこの状況を「テクノロジーと科学的根拠による政治」という観点から明確に「選択的夫婦別姓の導入」を支持しています。

事実婚への法的保護——法律婚と同等の権利を

選択的夫婦別姓が実現するまでの間、多くのカップルが「法律婚をせずに事実婚を選んでいる」現実があります。しかし事実婚には、法律婚にある多くの法的保護がありません。

⚠️ 事実婚カップルが直面する法的不利益
  • 相続権なし:パートナーが死亡しても、事実婚の場合は法定相続人にならない。遺言書がなければ、長年共に生活した家も財産も相続できない。
  • 医療同意の困難:パートナーが意識不明になった場合、法的な家族でないため、手術への同意ができないケースがある。
  • 税制上の不利:配偶者控除・配偶者特別控除が適用されない。
  • 社会保険の扶養:配偶者として健康保険の扶養に入れない場合がある(ただし改善が進んでいる)。
  • 子どもの親権問題:事実婚の子は原則として父親の認知が必要。共同親権の手続きが複雑。
  • 賃貸住宅の入居拒否:「婚姻関係にない男女」として入居を断られるケースがある。

チームみらいの政策:事実婚に法律婚と同等の保護を

📋 チームみらいが目指す事実婚保護の具体策

  • 税制上の配偶者控除の事実婚への適用(選択制)
  • 社会保障・遺族年金での事実婚の認定基準の明確化と拡大
  • 相続権の法的整備:遺言書なしでも最低限の相続権が保障される仕組み
  • 医療同意・医療情報共有に関する法的整備
  • 共同親権の適用範囲を事実婚にも拡大
  • 住宅・保育所入園など公的サービスにおける事実婚の認定統一

これらはすべて「事実婚を推進する」のではなく、「現在すでに事実婚を選んでいる人たちへの不当な不利益をなくす」ための政策です。

LGBTパートナーシップと婚姻の平等

同性カップルの権利問題は、日本では急速に議論が進んでいます。2024年現在、全都道府県で何らかのパートナーシップ制度が整備される見通しになりましたが、法的効力は自治体によって異なり、国レベルでの法的保護は依然として不十分です。

世界と日本の現在地

国・地域 同性婚 パートナーシップ制度 養子縁組権
オランダ(世界初・2001年) 法律婚と同等
アメリカ(2015年〜) 法律婚と同等 州による
台湾(アジア初・2019年〜) 法律婚と同等 条件付き
タイ(2024年〜) 同等に近い形 検討中
韓国 未実現 一部都市のみ ×
日本 未実現 自治体レベルのみ ×

日本は台湾・タイにも後れを取っています。2025年、東京地裁・大阪高裁・広島高裁など複数の裁判所が「同性婚を認めない現行制度は憲法違反」とする判決を下しており、司法が立法府に改正を迫っている状況です。

チームみらいの立場

🌈 チームみらいのLGBT・婚姻平等政策

  • 同性パートナーシップへの法的保護の拡大(遺産相続・医療同意・社会保障を含む)
  • 婚姻平等(同性婚の法制化)に向けた議論の積極的な推進
  • LGBTQの就労・教育・医療・住宅における差別禁止の法整備
  • 学校教育での性の多様性に関するリテラシー教育の推進
  • LGBT関連の精神的健康支援(カウンセリング・相談窓口)の整備

結婚の経済的障壁——「結婚できない」若者を増やす制度の罪

ジェンダー問題と少子化は深く結びついています。「結婚したいけどお金がない」という声は若者の間に広がっており、経済的理由が結婚の障壁になっていることは複数の調査で明らかになっています。

📊 未婚の主な理由(国立社会保障・人口問題研究所 2022年調査より)
  • 男性の1位:「適当な相手がいない」(45.3%)
  • 男性の2位:「結婚資金が足りない」(29.6%)
  • 男性の3位:「まだ若い・必要性を感じない」(29.2%)
  • 女性の1位:「適当な相手がいない」(51.2%)
  • 女性の2位:「まだ若い・必要性を感じない」(30.5%)
  • 女性の3位:「自由さや気楽さを失いたくない」(25.7%)

経済的理由は男性では第2位に入っており、結婚に踏み切れない理由として無視できない位置を占めている。

チームみらいの経済的支援策

💰 チームみらいが掲げる結婚の経済的障壁除去策

  • 結婚新生活支援事業の拡充:新婚カップルへの住宅費・引越し費用の補助(現行60万円/世帯を拡大)
  • 住宅確保の支援強化:子育て世帯・若年カップルへの公営住宅優先入居制度の整備
  • 贈与税の非課税枠拡大:結婚・子育て目的の資金移転への優遇税制の充実
  • 奨学金返済負担の軽減:結婚・出産時の返済免除制度の整備(若者が婚期を遅らせる大きな要因への対処)
  • 社会保険料の負担軽減:現役世代の手取り増加(経済財政政策との連動)

女性の政治参画・職場における平等

「ジェンダーギャップ」は選択の問題だけではありません。社会構造として女性の活躍を阻む障壁があります。

日本の女性管理職比率の現状

管理職に占める女性の割合(国際比較・2024年)
アメリカ
41.4%
フランス
36.2%
OECD平均
33.1%
韓国
16.3%
日本
13.2%

出典:ILO「World Employment and Social Outlook」2024年版より編集部作成(概算値)

日本の女性管理職比率はOECD平均の半分以下で、韓国よりも低い状況です。「女性が管理職になりたがらない」という説明がなされることもありますが、実際には「長時間労働・育児との両立困難・昇進機会の不均等」という構造的障壁が主な要因であることが研究で明らかになっています。

チームみらいのアプローチ

チームみらいは、ジェンダー平等を「道徳的な正しさ」としてではなく、「日本経済の成長戦略として必要不可欠」という観点から推進します。

  • 育児休業の取得を促進するための父親の育休取得インセンティブ強化
  • 学童保育・保育所の拡充(「小1の壁」「小3の壁」の解消)
  • テレワーク・フレックス制度の普及による「仕事と育児の両立」環境整備
  • 企業に対する女性管理職比率の情報開示義務化(透明性向上)
  • 公的機関・政府機関におけるジェンダーバランスの数値目標設定

各政党のジェンダー政策比較——チームみらいの立場は?

政策 自民党 立憲民主 維新 チームみらい
選択的夫婦別姓 党内分裂 賛成 賛成 賛成
同性婚・婚姻平等 反対多数 賛成 条件付き 積極推進
事実婚の法的保護 不明 賛成 一部賛成 賛成(具体策あり)
女性管理職クォータ 目標設定 賛成 条件付き 情報開示義務化
LGBT差別禁止法 慎重 賛成 賛成 賛成

この比較表が示すように、チームみらいはジェンダー問題に関してリベラルな立場を取っています。ただし、チームみらいのアプローチが他の野党と異なるのは、「ジェンダー平等は価値観の問題」としてではなく、「少子化対策・経済成長・人権保障として科学的根拠に基づいて推進する」という姿勢です。

エビデンスが示す「ジェンダー平等と経済成長の関係」

「ジェンダー平等は経済成長に貢献するのか?」という問いに、経済学はすでに答えを出しています。

📈 ジェンダー平等と経済成長のエビデンス
  • IMF試算(2018年):女性の労働参加率が男性と同等になれば、日本のGDPは最大25%増加する可能性がある。
  • マッキンゼー(2015年):職場のジェンダー平等を達成すれば、世界GDPは2025年までに最大28兆ドル増加する可能性。
  • OECD調査:女性の高等教育進学率と管理職比率が高い国ほど、一人当たりGDP成長率が高い傾向がある。
  • 日本国内データ:女性の就業率が10ポイント上昇した場合、年間の経済効果は約7〜8兆円と推計(内閣府試算)。

チームみらいのジェンダー政策は、道徳的な要請だけでなく、「この政策を実行しなければ日本経済は衰退する」という実証的な根拠を持っています。「選択肢を増やす」ことは、個人の自由を尊重するだけでなく、社会全体の生産性と活力を高めるための戦略です。

まとめ:「多様性」はコストではなく投資

チームみらいのジェンダー政策を一言で表すなら、「選択肢を増やし、制度の押しつけをやめる」です。

✨ チームみらい ジェンダー政策のまとめ
  1. 選択的夫婦別姓の導入:改姓を強制しない社会へ
  2. 事実婚への法的保護:選択した生き方を制度が守る
  3. LGBTパートナーシップ強化:婚姻平等に向けた積極的な推進
  4. 結婚の経済的障壁除去:「お金がなくて結婚できない」をなくす
  5. 女性活躍の構造的障壁の除去:仕組みを変えて平等な機会を実現

これらの政策は「特定の思想を押しつける」ものではありません。「自分らしい人生を選べる社会」を作るための、制度の再設計です。そして、それは日本社会全体の豊かさにつながります。ジェンダーギャップ118位の現状を変えるのは、政治の決断と、その決断を求める市民の声です。

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免責事項

本記事はチームみらいの公式政策ページおよび公開資料に基づいて作成した非公式の解説記事です。データは各出典時点のものです。最新・正確な情報は公式サイトをご確認ください。本サイトはチームみらいの非公式応援サイトです。